浦和工業高校より

2023年4月の記事一覧

令和5年度 対面式

 令和5年4月11日(火)、在校生と新入生が初めて顔を合わせる対面式が行われました。文字通り”対面形式”で行われるのは3年ぶりのことです。

 式では学校誌『さくら草』と生徒手帳が在校生から新入生に手渡され、部活動紹介動画の上映や、生徒会による「在校生から新入生へのアドバイス」という企画(浦工豆知識や七不思議、怒らせてはいけない先生(?)の紹介など)が行われました。在校生にとっては進級後初めて新入生と対面し、上級生としての自覚が芽生える機会となり、新入生にとっても先輩たちに温かく迎えられ、高校生活をスタートするにあたって勇気づけられる大変有意義な1日となりました。

 今回の対面式が浦和工業高校最後の対面式となりました。今年度、様々な生徒会行事が予定されていますが、その全てが”3学年が揃っての最後の生徒会行事”となります。生徒会では前向きにそして全力で今年度も行事運営をおこなっていきます。

全体開式のことば部活動紹介動画生徒会企画新入生代表あいさつ新入生退場

令和5年度第63回 入学式

 令和5年4月10日(月)晴天に恵まれた穏やかな春の日差しの中、第63回入学式が挙行されました。
 埼玉県立浦和工業高等学校として、最後の入学式となります。
 残り3年間と考えると、とても感慨深いものがありました。

校長式辞

新入生 誓いのことば

1学年団紹介

井野学年主任

祝電披露

【校長式辞】(原文)
 春爛漫のこの佳き日、保護者の皆様に御臨席いただき、ここに 令和5年度 埼玉県立浦和工業高等学校第63回入学式を挙行できますことを、心よりお礼申し上げます。ただ今入学を許可した162名の新入生のみなさん、御入学誠におめでとうございます。教職員一同 皆さんの入学を心より歓迎いたします。
 さて、皆さんは、中学1年生の頃に新型コロナウイルスの感染が広がり始め、その後、全国一斉の臨時休校となり、学校再開後も学校行事や部活動が制限される中で中学校生活を送ってきました。皆さんが中学時代にやり残したことややりたかったことを高校で思う存分やってください。皆さんが生き生きと学校生活を送れることは、保護者の皆様のみならず我々教職員の望みでもあります。
 さて、文明が進んだ今でも、世界では戦争や紛争、差別や貧困、食糧不足に苦しんでいる人がいます。地球温暖化や環境問題など課題が山積しています。今まで人類は様々な困難を知恵や工夫で乗り越えてきました。希望をもって何が自分ならできるのか考えてください。そして人々が暮らしやすい未来の社会を創造してください。
 皆さんは工業高校を選んでくれました。「ものづくりを通じて社会を良くしたい」、15歳の若さで自分の将来について真剣に考えてくださった皆さんの選択に心より敬意を表します。そして、社会が抱える課題を技術で貢献できる「若きエンジニア」になってください。
 ワールドベースボールクラッシック、ご覧になりましたか。侍ジャパンのすばらしい活躍に日本中が感動しました。その時、日本チームを優勝へと導いた原動力の大谷翔平選手の言葉が話題になりました。その言葉は「憧れるのはやめましょう」でした。これは憧れで終わりにしない、憧れを乗り越え、さらに高みを目指す。本気で勝ちを取りに行こうという意気込みの気持ちの現れです。
 皆さんには夢や希望があるかと思います。やりたいこと、できるようになりたいこと、きっとたくさんの夢や希望があると思います。皆さんにはやりたいことをいっぱい見つけ、自分の夢の実現に向けて一歩ずつ努力してください。そして、乗り越える時に大谷翔平選手のように気持ちになってください。
まずは皆さんの夢や希望を先生方に話してください。なかなかうまくいかずくじけそうになることもあるかめしれません。その時は先生方に相談してください。そして、多くの人から知恵と勇気をもらい乗り越えてください。先生方は皆さんことを応援しています。
 皆さんもこれから先、様々な困難に直面するかもしれません。自分の目指した夢をあきらめず乗り越え、やりがいや喜びに変えてください。辛いこと、嬉しいこと、苦しいこと、楽しいことがあってこそ人生。人生により深みを増すものと考えます。
 改めて、保護者の皆様におかれましては、重ねて御入学のお慶びを申し上げます。これまでも様々なご苦労もあったかと存じますが、惜しみなく注がれた愛情とひたむきに続けられた御支援に心より敬意を表します。
 本日、大切なお子様を確かにお預かりいたしました。入学後、指導を受けたり、叱られたりすることもあるでしょう。社会に貢献できる大人に成長するためには「ルール・マナー」と「時間」を守ることから始まります。この当たり前のことを当たり前のようにやることは意外と難しいものです。時には厳しく指導することもありますが、ぜひ本校を信頼していただき、お子様の健やかな成長を目指し、一緒になって取り組んでまいりますので、御理解・御協力をお願いいたします。
 結びに、御多用にもかかわらず、御臨席くださいました保護者の皆様に厚くお礼申し上げますとともに、今後とも一層の御支援を賜りますようお願い申し上げます。三年後に、すべての生徒・保護者の皆様が「浦和工業高校で本当によかった」と思い、そして、胸を張って卒業していただけることを心から願い、式辞といたします。
 令和5年4月10日
            埼玉県立浦和工業高等学校長 堀口 真史

令和5年度 着任式・1学期 始業式

令和5年4月10日(月)、着任式と1学期始業式が行われました。

 この3年間、新型コロナウイルス感染防止対策のために実施できていなかった体育館での全体集会を、今年度より実施していくことになりました。久しぶりの光景に懐かしさを感じました。

3年ぶりの体育館での全校集会

司会進行の土田先生

13名の先生が紹介されました

新転任者代表挨拶

事務室 広瀬事務部長

校長講話(堀口校長)

生徒指導部講話(宿谷主任)

 【校長講話(原文)】

 皆さん、おはようございます。新しい年度となりました。

 コロナ禍の中、約3年間、全学年そろっての全校集会を実施することができませんでした。このように全学年そろっての集会はうれしくもあり、新鮮な気持ちがします。これまで皆さんは制約されている状況の中、学校生活を送ってきました。しかし、新型コロナウイルスは完全に終息したわけでないので、今までどおり手洗い・うがい等感染防止対策は続けてください。また、マスクについては周囲の状況により着用してください。

 先ほど、教頭先生より新転任の先生の紹介がありました。4月の人事異動で新たに非常勤の先生方を含め、16名の先生方をお迎えしました。転退職等された先生は、非常勤の先生を含め17名いらっしゃいます。転退職されました先生には大変お世話になりました。また、新たに本校に着任された先生、よろしくお願いします。

 さて、私から2点お話しします。
 1点目は、一歩踏み出す勇気を持ってほしいということです。昨年度、3学年全員の面談を行いました。その中に、海外で仕事をしたい。自分の会社を作りたいとの声がありました。とても頼もしく思いました。将来の目標とするものに向かい、自分自身をステップアップさせ目標に近づけてください。まずは、高校卒業後の進路をどうするか考えてください。同じことを続けていれば良いという時代は終わりました。さらに自分を高め、新しいことにチャレンジする姿勢が大切になります。辛いこと大変な事も自分の糧となります。10年後20年後を見据え、自分を高められるようにしてください。一歩踏み出す勇気は他にもあります。電車の中で高齢者や体が不自由な方に席を譲るとか声掛けするなど自分が良いことと思ったことは進んで行ってください。周りでも困っている人を見かけたら勇気をもって声掛けするようにしてください。

 2点目は人の痛みがわかる人になってほしいということです。このことは1年前にも始業式のお話ししました。暴力については誰でもいけないこととわかりますが、自分が投げかけた言葉で相手がどのように感じるか想像できるようになってください。特に顔の見えないインターネット上ではなおさら気を使わなければなりません。しかし、残念ながらインターネットの書き込みを見ると目を覆いたくなるような書き込みにあふれています。

 成人年齢の引き下げにより3年生の皆さんは今年度晴れて成人となります。ネットへの不適切な書き込みについても厳罰化されるようになってきました。成人として責任ある行動をとれるようにしてください。

 昨年度私からの話で、いじめの問題について話をしました。特定の生徒に嫌がらせなどの行為はいじめになります。もしいじめを見かけたら勇気をもって「やめようよ、これはいじめだよ」と言えるようにしてください。浦和工業高校からいじめは絶対許さない機運を高めましょう。

 私から2点お話ししました。今日から新年度がスタートします。今日の午後には新入生が入学します。大変楽しみです。これからの皆さんの頑張りに期待し私からの講話とします。