浦和工業高校より

2022年3月の記事一覧

令和3年度 第3学期 終業式

令和4年3月24日(木)桜の花が一斉に咲き出しそうな暖かな日差しの中、令和3年度 第3学期 終業式が Google MeetによるLIVE配信を利用して行われました。

   
 今年度ラストの校長講話 司会の並木先生
   
教務部より 生徒指導部より
 
生徒会より

 

 

▽校長講話

 

皆さん、おはようございます。       

本日で令和3年度が修了となります。

 令和3年度は、新型コロナウイルス感染症予防を念頭に、どうやって学校行事を行うかに重点を置いてきました。体育祭、スポーツ大会、文化祭、そして創立60周年記念式典など当初の計画通りにはいかなかったものの知恵を出し合って行うことができました。

 夏の東京オリンピックが終ってから徐々にデルタ株の感染状況が落ち着きましたが、正月を過ぎるとオミクロン株が猛威を振るい、残念ながら沖縄修学旅行は中止となりました。その後、3クラスで学級閉鎖となり、2月には分散登校を開始しました。3月10日の卒業式では、1・2年生は教室で体育館の卒業式をライブ配信で見ながら参加する予定でしたが、自宅での視聴ということにしました。

 その卒業式の中で、前生徒会長の佐々木智章君が素晴らしい答辞を読んでくれました。佐々木君は最後にこんなメッセージを後輩の皆さんに送っています。

 「私たちが過ごしてきたこの三年間は新型コロナウイルスによってほとんどが想定していたこととは異なる形で進んでいき、私たちに大きな恐怖、そして喪失感を与えました。しかし、この経験は同時に私たちが今後の自分たちについてより深く考えるきっかけとなり、想定外の事象に対する対応力を養ってくれたと私は考えています。卒業し各々の進路に進んでいく卒業生、そしてこれからの浦和工業高校を担う在校生の皆さん。今後、どこかでまた大きな障害に当たることがあると思います、その時にはどうしたらより良い方向に進んでいくかを常に考え行動してみてください、正面から問題を解決することはできずとも抜け道や新しい道が見えてくるはずです。あきらめずに模索するという考え方を今後も大切にし続けてください。」

 一方で、世界に目を向けると2月28日にロシアがウクライナに侵攻し、多くの人間が犠牲となっています。核を保有することが戦争の抑止力になるという一般的な考えが通用せず、今回のロシアによる侵攻ではいつ核戦争になってもおかしくないという緊迫した状況となり、第3次世界大戦になるのではないかという記事さえ多く見受けられました。日本から遠く離れた東ヨーロッパで起きていると他人事のように考えてはいけません。皆さんは高校生です。しかも卒業したら社会人になる人もこの中に多くいます。明るい話題ではありませんが、皆さんも高校生として世界の情勢と現実に目を向け、先の見えない未来にどう立ち向かい、どう生きていくかを真剣に考えてください。今、私たちは未来の歴史の教科書に載るであろう時代に生きています。令和4年度がどんな年になるか想像がつきませんが、他人の力を借りずに自力で何とかできる生き方ができなければ、自分以外のことに目を向けることはできません。

 そして、常に自ら学び、知性と感性を磨くことこそが、変化に対応し、後悔のない決断をし、豊かに生きていくために重要なことです。偏差値とか成績が悪いとかで勝手に自分で自分を決めつけるのではなく、自らの力で生きてくという信念を持って今を懸命に生きてもらいたいと思います。

 もうすぐ新入生を迎えます。今の2年生が3年生となり、浦和工業高校をリードする番です。未来の浦和工業高校を皆さんが作り上げていってください。期待しています。

 

 

▽表彰式

終業式の後に、プログラミングコンテスト優秀賞を受賞した情報科2年生2名と、技能検定3級普通旋盤作業に合格した機械科1年生3名の表彰がありました。

   
   
プログラミングコンテスト優秀賞 技能検定3級普通旋盤作業合格

令和3年度 第59回 卒業証書授与式②

令和4年3月17日(木)
3月10日の卒業証書授与式に受験や体調不良等で参加できなかった卒業生に対して、本日午前9時から校長室で行われました。

 

第3学年の教職員に見守られながら、校長先生から一人一人卒業証書を受け取りました。 

卒業おめでとうございます。 

令和3年度 第59回 卒業証書授与式

令和4年3月10日(木) 穏やかな春の日に、令和3年度 第59回 卒業証書授与式が挙行されました。

   
   
   

 3学年団の先生方 お世話になりました

   
   
   

 卒業生退場 いよいよ旅立ちの時

 

▽校長式辞
 
 春の息吹を感じる、この佳き日に、保護者の皆様に御臨席いただき、令和3年度埼玉県立浦和工業高等学校第59回卒業証書授与式を挙行できますことを、心より感謝申し上げますとともに大変嬉しく思います。
 改めて、ただ今、卒業証書を授与いたしました、機械科・電気科・設備システム科・情報技術科161名の卒業を認定します。
 そして、万感の思いを込めて、皆さんに伝えます。卒業おめでとうございます。
 私は、59回生となる皆さんとともに3年前、浦和工業高校の校長として着任しました。ですから、初めて出会った、平成31年4月9日の入学式から本日までずっと皆さんと一緒でした。
 先日、この式辞を書くにあたり、3年前の入学式の式辞を読み返してみました。その式辞はこんなふうに締めくくっていました。「3年後に、ここにいるすべての生徒・保護者の皆様が「浦和工業高校で本当によかった」と思い、そして、胸を張って卒業していただけることを心から願い、私の式辞といたします。」
 入学式で呼名された全員が今ここにいるわけではありません。浦和工業高校に来て良かったと心から思っている卒業生がどれだけいるだろうか。そして胸を張って浦和工業高校を卒業して、次のステップに進んでくれるだろうか。校長としてこの3年間、生徒のために浦和工業高校を良くしていけたのだろうか。浦和工業高校でしっかりと教育を受けてもらえただろうか。そんなことを思いながら、この式辞を書き始めました。
 この3年間でいろいろなことがありました。令和2年に入ると新型コロナウイルス感染症が世界中で猛威を振るい、日本国内でも一斉に臨時休校となりました。本校でも修学旅行を始めとするほとんどの学校行事が中止となりました。また、この学年は担任団が毎年入れ替わりました。いろんな変化に学校も生徒も対応しなければなりませんでした。
 一方で、生徒指導などの口うるさいことを一番言ってきた学年でもありました。それでも、皆さんが1年生の時と3年生になってからの2回、昼休みに校長室で一人一人面談をしましたが、一年生の面談の時に書いたメモを見ながら面談をした際には、皆さんのこの3年間の成長をずいぶんと感じました。
 本日で浦和工業高校を卒業し、それぞれの道を歩むことになる皆さんに校長として最後の話をします。
 以前、なぜか周囲に人が集まってくる「好かれる人の特徴」とは何かという記事を読みましたが、そこに6つの特徴が挙げられていました。
 1つ目は「清潔感がある」こと。人目に付く部分への気配りができていれば、第一印象から良いイメージを受けるということです。
 2つ目は「親身になって話を聞く」ということ。適度に相槌を打ちながら相手が話しやすい雰囲気を作れば、「私の話を真剣に聞いてくれている」と良い印象を与えるということです。
 3つ目は「よく笑う」ということ。笑顔は周囲を幸せな気持ちにし、相手も笑顔にします。周りにも幸せオーラが伝染するということです。
 4つ目は「ポジティブ思考」であること。悩んでいる人や落ち込んでいる人も切り替えていけるようになるということです。
 5つ目は「自分の考えを持っている」ということ。周りに流されない姿勢は「芯が強い」と感じられ、「話してみたい」という憧れの対象となります。しかしながら、自己主張し過ぎではいけません。
 最後の6つ目は「感謝を伝えられる」ことです。これは人間関係で最も大切です。日常生活の中でちょっとしたことでも相手に感謝の言葉を伝えること、これを忘れないで欲しいと思います。
 全員が工業の分野に行くわけではありませんが、浦和工業高校を卒業する皆さんが、しっかりと自分と向き合って、素敵な人生を送って欲しいと思います。予想がつかない未来であっても、実社会で地に足をつけて活躍してくれることを心から期待しています。
 結びに、個性豊かで、時にはやんちゃな皆さんたちとの出会いに感謝すると共に、皆さんの未来が、どんな時でも輝き続けることを心からお祈りし、「式辞」といたします。

  令和4年3月10日 埼玉県立浦和工業高等学校長 関根 憲夫

たくさんの祝電・祝詞 ありがとうございました 

令和4年度入学許可候補者発表

令和4年3月4日(金)昨年度に続き、今年度も新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、午前9時からWeb発表、午前10時から正門ロータリー管理棟前にて校内掲示での発表を行いました。中学生や保護者の方は掲示板で改めて自分の受検番号を確認したり、記念に写真を撮ったりしていました。