浦和工業高校より

2020年3月の記事一覧

令和元年度卒業式【速報/其の一】

令和元年度 第57回卒業証書授与式

令和2年(2020)3月14日 土曜日

 新型コロナウィルス感染症拡大防止のため、卒業式は最小限の規模で、必要な感染予防対策を講じた上で実施することとなり、教職員と卒業生のみで、各教室にて行われました。

※教室での卒業式の様子をお伝えできればと、 教職員が手分けしてカメラマンになり撮影しました。公開の準備ができた写真から、随時掲載していきます。

 

 

 

令和元年度第57回卒業証書授与式

8:50 卒業生着席

9:00 開式

【式次第】

 1 開式の言葉

 2 国歌斉唱

 3 卒業証書授与

 4 校長式辞

 5 卒業生代表の言葉

 6 卒業記念品贈呈

 7 校歌斉唱

 8 閉式の言葉

 

▼開式の言葉 国歌斉唱

▼卒業証書授与 機械科A組

▼卒業証書授与 機械科B組

▼卒業証書授与 電気科A組

▼卒業証書授与 電気科B組

▼卒業証書授与 設備システム科A組

▼卒業証書授与 情報技術科A組

 ▼校長式辞・・・放送室から

【校長式辞】

  「春の息吹を感じる、この佳き日に、多数の御来賓、ならびに保護者の皆様の御臨席を賜り、令和元年度・埼玉県立浦和工業高等学校・第57回・卒業証書授与式を盛大に挙行できますことを、心より感謝申し上げます。」本来ならば、このような常套句で校長の式辞が始まる予定でした。卒業生の皆さんも知っている通り、日本全国に渡るこの非常事態の中で、後輩たちに見送られることもなく、保護者に晴れの姿を見せてあげられることもなく、卒業生の皆さんと私たち教職員だけの卒業式となります。卒業生の保護者からは何とか卒業式に参加できないか、という強いご要望もありました。おそらく、浦和工業高校でのこの3年間で様々な御苦労があったからこそ、皆さんの旅立つ立派な姿を見たかったのだと思います。

 改めて、ただ今、卒業証書を授与いたしました、機械科、電気科、設備システム科、情報技術科194名の卒業を認定します。

 そして、万感の思いを込めて、皆さんに伝えます。卒業おめでとうございます。これは、もちろん、皆さん一人一人の努力の成果でありますが、御家族をはじめ、本校を御支援くださる地域や企業の皆様など、たくさんの方々の支えがあったお陰である、そのことを心に刻み込み、感謝の気持ちを忘れないで欲しいと思います。本日、卒業式に参列できませんでした、保護者の皆様にも、心よりお祝い申し上げます。そして、これまで、お子様を支え、育んで来られたことに敬意を表すると共に、本校の教育に寄せられました皆様の深い御理解と御支援に対しまして、厚く御礼申し上げます。

 さて、以前、全校集会で 当たり前のこと、誰もがやることを徹底する、つまり、「凡事徹底」の大切さについて話しました。「特別なことをするために特別なことをするのではない、特別なことをするために当たり前のことをする」と言ったのは元メジャーリーガーのイチロー選手でした。世界でも一流の人たちが同じようなことを言うのは何故でしょうか。「普段、誰もができる当たり前のことをしなくても、自分には力がある、もっとすごいことができれば、特別な実績を上げられれば問題ないじゃないか、というのは社会人としてあるべき姿ではない」と経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏は言っています。

 是非、浦和工業高校を卒業する皆さんは、うぬぼれることなく、実直に、当たり前の仕事を当たり前に、かつ、心を込めて丁寧にこなせる人間になって欲しいと思います。素直に人の声に耳を傾け、与えられた仕事をありがたいと思える人間になってほしいと思います。松下氏やイチロー氏のような一流の方々が同じようなことを言うのは、凡事を徹底することは大人であっても難しいということの表れです。改めて、皆さんには、「凡事徹底」いう言葉を卒業のはなむけとして送ります。

 皆さんにはどんな未来が待っているでしょう。この予測ができない未来の中で、平和な社会を実現するためには、目先だけの価値や表面的な意味だけにとらわれず、広い視野をもって物事を見てほしいと思います。そして、巷にあふれるフェイクニュースなど、何が正しいのか判断が難しい時代だからこそ、一度、冷静になって深く物事を考えてから行動できる人間になって欲しいと思います。

 この式辞を書きながら、卒業生の皆さんと昼休みに校長室で面談した時のことを思い出しました。好きなおかずは何?というたわいもない話から、進路などについて話を聞きました。全員と面談できて良かった。皆さんの顔を見られないのが残念ですが、こうして卒業式が出来て本当に良かった。

 結びに、一年間だけでしたが、個性豊かで、素晴らしい皆さんたちとの出会いと、たくさんの感動を与えてくれたことに感謝すると共に、皆さんの未来が、輝き続けることを心からお祈りし、式辞といたします。

 

             令和2年3月14日

               埼玉県立浦和工業高等学校長 関根 憲夫

 

▼卒業生代表の言葉 情報技術科 庭野英智さん

【卒業生代表の言葉】

 校庭の木々も春の日差しに輝き始める季節となりました。この懐かしくも惜しい景色が私たちの旅立ちを実感させます。

 本日は私たちのために校長先生をはじめとする先生方のご臨席を賜り卒業式を挙行していただき誠にありがとうございます。

 三年前の春 私は浦和工業高校の門をくぐり情報技術科に入学いたしました。中学時代 進路について考える時期になり 悩んでいたことを覚えています。私は日本国外に在住していました。当時 私は自分の将来に興味がなく 周りが真剣に進路を決める中 自分は適当に決めればいいと考えていました。その時 私は当時の担任の先生から 日本の高校に進学することを勧められます。先生は私が情報学に興味があることを知り 工業高校を勧めました。それをきっかけに私は真剣に進路活動に取り組むことになります。自分の未来に希望を持ち 本校に入学が決まった時の喜びは今でも覚えています。新たな立地で活動することにより 私の個性は成長するだろうと考えていました。それからの私は自分の思うまま過ごしていきました。一年生の初めから生徒会に入り 三年生の生徒会役員としての任期満了時まで生徒会役員として活動していました。そこではたくさんのことを学ぶことができました。

 生徒会役員には決まった規定がないため様々な生徒が入ることが可能です。役員それぞれ生徒会に入った動機も様々 目標も様々なので その様な集団をまとめるために役員の個性と特長を捉え それぞれの良さをいかしてみんなが主体性を発揮できるように調節役に努めました。たくさんの活動や仲間との関わりにより 三年間の生徒会役員としての経験は私の個性や人格を大きく成長させてくれました。

この学校は自分に必要な経験と知識 新たな可能性を与えてくれました。たくさんの行事を通して 大切なことを学びました。一年生の体育祭ではみんなと協力する楽しさや達成感を味わいました。ここでクラスの仲がより深まったのを感じています。文化祭では一年生の時はまだ何もわからず 味気なかったのを覚えています。マラソン大会は疲れましたが走ることの素晴らしさや走り終えた後に飲む水のおいしさに感動しました。二年生になり後輩もでき先輩として良い見本になっている友人もいて 学年が上がったことを実感しました。二年生では体育祭ができなかったのが残念でした。二年生の文化祭は 一年生の時とは違い学科の個性や生徒のオリジナリティーも感じられ 自分たちの成長を感じました。行事の中で個人的に一番思い出に残っている修学旅行では特にたくさんの事を学びました。民泊先の方のお世話になり地域の文化を体感しました。岩山から眺める海は 空は曇っていたけれどとてもきれいだったのを覚えています。

 普段みることのない貴重な景色に心の底から感動していました。広島での原爆ドームの見学で歴史を学び 命を学びました。クラスの人や友達と湯舟を共にすることや 一緒に寝ることで 学校生活では見ることのない面に気づく事ができとても楽しかったです。三年生になるとそれぞれ自分の進路を決めたり 課題研究があったりなど とても忙しかったです。ですが 体育祭や文化祭では 手を抜かず 特に文化祭はどこも素晴らしい出来で クラスの人や他学科の生徒に対して尊敬の気持ちが現れました。進路に悩んでいた時に 相談に乗ってくださった先生方にはとても感謝しています。この三年間たくさんの人にかかわり そしてお世話になりました。この短く貴重な三年間の思い出を 私たちは終生忘れることはないでしょう。

 私たちがこうして卒業の日を迎えられたのも 保護者の皆様のおかげです。私はこの場をお借りして 今日の日を与えてくれ 今まで私を育ててくれた両親に心の底から感謝をしています。そして大学生活で忙しい中 私を見守り育ててくれた兄にも感謝をしています。

 この三年間を支えてくださった先生方 私たちをここまで育ててくださった保護者の皆様 本当にありがとうございました。

 いよいよお別れの時です。三年間で資格取得に励んだり 部活動や学校行事を通して忍耐力やコミュニケーション能力を磨いたり 進路を実現するために ここにいるみんなが それぞれ努力をしてきました。私たちは ここで得た知識と経験を自信に変え世界に輝く人材になるべく この先も努力を惜しまないことを誓います。

令和二年 三月十四日

第五十七期卒業生代表 庭野 英智

 

▼卒業記念品贈呈 情報技術科 後藤直希さん

贈呈いただいた『屋外テント』、大切に使わせていただきます。

▼校歌斉唱

 式後、最後のホームルームが行われました。