令和5年度第63回 入学式
令和5年4月10日(月)晴天に恵まれた穏やかな春の日差しの中、第63回入学式が挙行されました。
埼玉県立浦和工業高等学校として、最後の入学式となります。
残り3年間と考えると、とても感慨深いものがありました。
校長式辞 |
新入生 誓いのことば |
1学年団紹介 |
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井野学年主任 |
祝電披露 |
【校長式辞】(原文)
春爛漫のこの佳き日、保護者の皆様に御臨席いただき、ここに 令和5年度 埼玉県立浦和工業高等学校第63回入学式を挙行できますことを、心よりお礼申し上げます。ただ今入学を許可した162名の新入生のみなさん、御入学誠におめでとうございます。教職員一同 皆さんの入学を心より歓迎いたします。
さて、皆さんは、中学1年生の頃に新型コロナウイルスの感染が広がり始め、その後、全国一斉の臨時休校となり、学校再開後も学校行事や部活動が制限される中で中学校生活を送ってきました。皆さんが中学時代にやり残したことややりたかったことを高校で思う存分やってください。皆さんが生き生きと学校生活を送れることは、保護者の皆様のみならず我々教職員の望みでもあります。
さて、文明が進んだ今でも、世界では戦争や紛争、差別や貧困、食糧不足に苦しんでいる人がいます。地球温暖化や環境問題など課題が山積しています。今まで人類は様々な困難を知恵や工夫で乗り越えてきました。希望をもって何が自分ならできるのか考えてください。そして人々が暮らしやすい未来の社会を創造してください。
皆さんは工業高校を選んでくれました。「ものづくりを通じて社会を良くしたい」、15歳の若さで自分の将来について真剣に考えてくださった皆さんの選択に心より敬意を表します。そして、社会が抱える課題を技術で貢献できる「若きエンジニア」になってください。
ワールドベースボールクラッシック、ご覧になりましたか。侍ジャパンのすばらしい活躍に日本中が感動しました。その時、日本チームを優勝へと導いた原動力の大谷翔平選手の言葉が話題になりました。その言葉は「憧れるのはやめましょう」でした。これは憧れで終わりにしない、憧れを乗り越え、さらに高みを目指す。本気で勝ちを取りに行こうという意気込みの気持ちの現れです。
皆さんには夢や希望があるかと思います。やりたいこと、できるようになりたいこと、きっとたくさんの夢や希望があると思います。皆さんにはやりたいことをいっぱい見つけ、自分の夢の実現に向けて一歩ずつ努力してください。そして、乗り越える時に大谷翔平選手のように気持ちになってください。
まずは皆さんの夢や希望を先生方に話してください。なかなかうまくいかずくじけそうになることもあるかめしれません。その時は先生方に相談してください。そして、多くの人から知恵と勇気をもらい乗り越えてください。先生方は皆さんことを応援しています。
皆さんもこれから先、様々な困難に直面するかもしれません。自分の目指した夢をあきらめず乗り越え、やりがいや喜びに変えてください。辛いこと、嬉しいこと、苦しいこと、楽しいことがあってこそ人生。人生により深みを増すものと考えます。
改めて、保護者の皆様におかれましては、重ねて御入学のお慶びを申し上げます。これまでも様々なご苦労もあったかと存じますが、惜しみなく注がれた愛情とひたむきに続けられた御支援に心より敬意を表します。
本日、大切なお子様を確かにお預かりいたしました。入学後、指導を受けたり、叱られたりすることもあるでしょう。社会に貢献できる大人に成長するためには「ルール・マナー」と「時間」を守ることから始まります。この当たり前のことを当たり前のようにやることは意外と難しいものです。時には厳しく指導することもありますが、ぜひ本校を信頼していただき、お子様の健やかな成長を目指し、一緒になって取り組んでまいりますので、御理解・御協力をお願いいたします。
結びに、御多用にもかかわらず、御臨席くださいました保護者の皆様に厚くお礼申し上げますとともに、今後とも一層の御支援を賜りますようお願い申し上げます。三年後に、すべての生徒・保護者の皆様が「浦和工業高校で本当によかった」と思い、そして、胸を張って卒業していただけることを心から願い、式辞といたします。
令和5年4月10日
埼玉県立浦和工業高等学校長 堀口 真史